普通に生活している分には知ることのない駅ですが…
鉄道マニアの間では知っていて当然、むしろ知らないとモグリくらいの勢いで超有名な駅!
今回はそんな小幌駅の行き方や知られざる魅力を紹介します!
小幌駅の存在意義とは?
小幌駅の存在意義、それはずばり「観光復興の切り札」です。
実は2015年に廃線の危機に瀕している小幌駅。
1日の平均乗降客数0人が続いた頃、維持費がかかるという理由からJR北海道が駅を廃止する方針を発表したんです。
しかし!「日本一の秘境駅」と言われる小幌駅の廃止を惜しんだ多くの観光客が訪れるようになり、北海道豊浦町が観光復興に使用すると提案。
JR北海道も維持費を町で負担してくれるのなら…と廃止を見送ったのです。
それから1年ごとに廃止にすべきかの議論は行われるものの、今でも双方をトンネルに挟まれた秘境駅を見ることができるというわけです。
さすが日本一…劇的なドラマもあったのですね…
元々は信号所、乗り降りできない駅でした。
1943年、小幌駅は電車と電車が行違うための信号所として開設しています。
つまり、元々は人の乗り降りは想定していなかったわけです。
それが1967年には仮乗降場となり1987年のJR発足と同時に駅に昇格。
かつては周辺のキャンプ場の利用客や釣り人が使っていたそうです。
また、わずかに存在していた民家の住人も利用したようですが、今では住民はゼロ。
利用する人も観光客や環境維持に来る職員のみになりました。
観光客以外にも使う人がいた頃を思い浮かべると、感慨深いものがありますね…
小幌駅が日本一の秘境駅と呼ばれるワケ
小幌駅が秘境と呼ばれているのは、その立地にあります。
周辺には家もなく人口ゼロ。
トンネルは険しい断崖絶壁を貫いているため周辺は崖に囲まれ、一方のみ海へ通じている…というまさに陸の孤島。
現地の方々からは聖地とまで言われる場所にあります。
その上、車で行くことも不可能。装備万全の徒歩ならギリギリ…というなんとも行きにくい場所にあるのです!
秘境とは言え駅なわけですから、他の秘境駅はもっと行きやすい。
それが主な手段は電車に乗って行くことしかできず、降りたら最後、小幌駅から乗るしかないというのが「日本一の秘境駅」と呼ばれる所以なんですね!
小幌駅はほったらかし?
秘境駅とは言え、ほったらかしではありません。
毎年春と秋の2回、ボランティアによる清掃活動を行っており綺麗な状態を保っているそうです。(とは言ってもゴミを捨てる人も少ないようでするが。)
さらに駅にはバイオトイレを設置して、必要最低限の設備を整えています。
それでもいわゆる「観光地化」は避けているらしく、快適に過ごせる工夫は一切ありません。
綺麗なままで、秘境駅らしさを残している…ファンとしては嬉しい限りてますね!!
周辺の見所
小幌駅は到着して終わりではありません。
周辺には魅力的なスポットが存在しています!
岩屋観音
小幌駅から徒歩で20〜30分も歩けば岩屋観音にたどり着きます。
特に整備されているわけではないので装備を万全にして向かいましょう!
修行僧がヒグマに襲われた際、観音様の後ろに逃げ込み、観音様の首が食いちぎられたことから、首なし観音とも呼ばれているらしいです。
小幌洞窟
岩屋観音が祀られている洞窟です。
小さな入江に透き通った海がなんとも言えない雰囲気を醸し出す不思議な場所です
一生に一度は行ってみたいですね…!
まとめ
いかがでしたでしょうか?日本一の秘境というだけあり、かなり行きにくいですが、行くだけの価値はあると思いませんか?
行く時はしっかり準備をして行くようにしてくださいね!
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